[GAS]SentinelOne APIを利用して社員PCのアプリケーション脆弱性を取得
- t_o_dと申します。
- SentinelOneでの脆弱性管理の際に、SentinelOne APIを利用すると容易に情報を取得することができます。
- そこでSentinelOne APIで社員PCのアプリケーション脆弱性をGASで取得してシートに書き出す方法を記録いたします。
結果
- GASのスクリプトを実行すると、以下のようにアプリケーションの脆弱性一覧が指定のシートに書き出されます。
- ※以下の画像のL列の「Agent name」がPC名にあたるため、どのユーザーが保有しているPCにアプリケーションの脆弱性が存在するのかを特定することができます。
環境
- mac OS Monterey 12.2
- Google Apps Script
注意
- ※こちらの機能はEA(Early Access)版、いわゆるBeta版扱いであり取得情報が不安定な部分も見受けられるため、ご利用の際は十分にご検討ください。
- 例 : 「最新バージョンを脆弱性バージョンと誤検知」や「取得バージョンの誤り」等。
手順
EA(EarlyAccessProgram)の有効化
- 現時点でEA(EarlyAccessProgram)、いわゆるBeta版扱いであるため利用するには事前に有効化する必要があります。
- まず、SentinelOneの管理画面にアクセスしてサイドメニューの「Settings」をクリックして「Early Access Program」欄へ移動します。
- そして「Join the SentinelOne Early Access Program」をONにして有効化してください。
APIトークンの生成
- SentinelOneの脆弱性情報を取得するために必要なトークンを生成します。
- まず、SentinelOneの管理画面にアクセスして右上から「My User」をクリックしてください。
- 次にポップアップされた画面の「Options」から「generate API token」もしくは「Regenerate API token」をクリックしてください。
- クリック後、APIトークンが表示されるのでメモしておいてください。
スプレッドシート作成
- 新規でスプレッドシートを作成して、そのシートIDをメモしておいてください。
- その後、シート内の「拡張機能」タブから「Apps Script」でスクリプトエディタを開いてください。
プロパティ設定
- スクリプトエディタを開いたら、スクリプトプロパティに以下の内容を設定してください。
プロパティ | 値 |
---|---|
SENTINEL_API_BASE | SentinelOne API URL 例: https://xxxxxx.sentinelone.net/web/api/v2.1 xxxxxxの部分は契約しているSentinelOneアカウントです。 |
SENTINEL_API_TOKEN | 上記手順で取得したAPIトークン |
SHEET_ID | 上記手順で作成スプレッドシートID |
コード記述
- プロパティ設定後、以下の内容をスクリプトエディタの任意のgsファイルに記述します。
const properties = PropertiesService.getScriptProperties().getProperties(); const baseAPi = properties.SENTINEL_API_BASE const token = properties.SENTINEL_API_TOKEN // メイン処理 function main(){ // シート情報 const sheetId = properties.SHEET_ID const spread = SpreadsheetApp.openById(sheetId) const sheet = spread.getSheetByName('シート1') // ハイリスクアプリケーション情報 const highRiskApplications = getHighRiskApplications(token) // シートに記入 sheet.getRange(1,1,highRiskApplications.length,highRiskApplications[0].length).setValues(highRiskApplications) } // ハイリスクアプリケーション取得 function getHighRiskApplications(token){ const res = UrlFetchApp.fetch(`${baseAPi}/export/installed-applications?riskLevels=critical,high`,{ method: 'get', headers: { 'Authorization': `ApiToken ${token}`, } }) return Utilities.parseCsv(res.getContentText()) }
実行
- コード記述後、main関数を実行して、スプレッドシートが以下の内容となることを確認します。
- 以上です。
まとめ
- 弊社ではこの仕組みを利用して、「脆弱性の棚卸し・ハイリスクPC保有者への通知」を行い、社員が安心して快適に業務に取り組める環境を目指しています。
- この機能はEA(Early Access)版ですが、社内PCのアプリ脆弱線検出にとても有用だと感じました。
- そのため早期の正規リリースを非常に期待しております。
- 今後もSentinelOne APIのさまざまなサービスを適宜利用していき、日々の業務改善に努めてまいります。
参考
- 公式ドキュメント_全体 : https://xxxxxx.sentinelone.net/api-doc/
- 公式ドキュメント_アプリケーション脆弱性 : https://xxxxxx.sentinelone.net/api-doc/api-details?category=application-risk
- **「https://xxxxxx.sentinelone.net」**の「xxxxxxx」の部分は契約しているSentinelOneアカウントです。
アノテーション株式会社について
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